real SOU #10
「Strawberry Field」
SOUのほんもの作品展
2022年12月16日(金)-12月20日(火)
AM12:00-PM19:00
socio-1(ソシオ-1) 2階特設会場
〒567-0816 大阪府茨木市永代町5番
(阪急茨木市駅よりすぐ)
出展作家(順不同)
北村こう
カワイハルナ
安藤智
大久保つぐみ
前回に引き続き、阪急茨木市駅に直結した駅前ビル「Socio(ソシオ)」を利用し、店舗跡を会場としたSOU-JR総持寺駅アートプロジェクトの実作品を紹介する展覧会を開催。
SOUでの展示作品の実作品に加え、各作家の周辺作品も紹介し、作家へのインタビューとアトリエを取材した映像を会場のモニターで放映。
作品や作家に、より親しみを感じたり、作品について考えるきっかけづくりとして鑑賞用紙のプログラムを実施。
あわせて、会場内には日替わりカフェを併設。
鑑賞プログラム
作品に出会い・触れることから、もう一歩踏み込んだ鑑賞の試みとして、鑑賞プログラム『作品の中を歩こう』を実施しました。5〜51歳の12名の来場者が参加しました。
① 作品に自分で考えたタイトルをつけよう
② アーティスト(作家さん)2人へ作品の質問や感想を自由に書いてみよう
③いろいろな形を組み合わせて立体を作ってみよう
用意されたいろいろな形の型紙を組合わせて面白い立体を作って作ってみよう
⑴型紙を鉛筆でなぞって形を描く
⑵奥行きをつけるとより立体的になる(奥行をつけなくても良い)
⑶できた形に色鉛筆で色を塗る
鑑賞プログラム『Strawberry Field — 作品の中を歩こう』
北村こうさんへ
壁面 右「染色体XX(夢)」(2013)
壁面 中「HUMANiMAL-インコの中学生」(2018)
壁面 左「HUMANiMALーコテージでくつろぐプレーリードッグ」(2017)
テーブル 奥 「HUMANiMALーくまの家族」(2020)
テーブル 左「HUMANiMALー雪山のテン」(エスキース)
北村こうさんの作品についての感想
・三匹のクマに見えます。(14歳)
・「クマの家族」の作品が温かみがあって、冬の季節にぴったりでした。(42歳)
・インタビューがとても面白かったです。また違う見方で作品を拝見することができました。(46歳)
・「クマの家族」からにじみ出る暖かさに癒されました。(21歳)
北村こうさんの作品についての質問
・人間は別の動物に成り切って思考を柔らかくすると少し生きやすくなるかも。北村さんはなんの動物になりたいですか?
→北村こうは「大怪獣ガメラ」にあこがれています。大空を縦横無尽に飛びまわれるのも良いですが、敵の懐柔に傷をつけられると、改定に潜んで緑色の血を流しながらじっと体を治していきます。すごくけなげで共感できるのです。頭が良くて愛ゆえに人間(特に子ども)のために自分が犠牲になることも多いです。
とても人間くさいですが動物なのです。話はできませんが、アイコンタクトで心を通わせることができます。「ガメラ」最高のHUMANiMALです。「大怪獣ガメラ」になってみたいです。
北村さんの『HUMANiMAL-コテージでくつろぐプレーリードッグ』(2017)の作品に自分で考えたタイトルをつけてみよう
「日なたぼっこ」(不明)、「上を見ている犬」(14歳)、「もり」(5歳)、「自由を夢見る」(20歳)、「lament」(21歳)、「別のものになりきって想う」(不明)、「私のママ」(48歳)、「おだやかを眺める」(51歳)、「余生」(21歳)、「とくべつな日」(42歳)、「久しぶり」(46歳)、「もぐらさんのおひるね」(6歳)
カワイハルナさんへ
無題 (2023)
カワイハルナさんの作品について質問
・モノの形や配置の違和感は見ていて飽きませんでした。作品の背景やモノの「色」について何かこだわりはありますか?(21歳)
→色と絵の内容の関係性は無くしています。
シンプルに形と現象を見て頂きたいので好きな色をつけています。
軽さ、重さも示さないようにしていて、画面の色のバランスだけを考えてつけています。
安藤智さんへ
壁面 右「夜」(2022)
壁面 正面 右「夜道と花」(2020)
壁面 正面 中央「夜道と花」(2020)
壁面 正面 左「夜道と花」(2020)
「屋根と草むら」(2021)
左ショーケース内「たんぽぽ」(2022)
安藤智さんの作品についての感想
・たんぽぽに見えます(14歳)
・「屋根とKusamura」はシンプルで別の見方もできますね。むらさきの花?壁の模様?亀裂?(不明)
・木のえだのはえかたがすごくきれい。(6歳)
・き(木)がかっこよかった(5歳)
・淡い色が素敵です。
・作品を見て、一見なんの変哲もない景色に作者の肩が何に引かれたのか、なぜこの部分を切り取ったのか想像しながら見せていただきました。面白かったです。(20歳)
安藤智さんの作品についての質問
・映像の中で「見たときのイメージの色で描く」というのをおっしゃっていましたが、イメージを色に投影する練習というのをされていたのでしょうか。それとも絵を描く中で培われていかれたものでしょうか?(20歳)
→自分が描きたいと感じた景色を描いてみるとき、そう思うに至った、惹かれた部分の印象を描くことを考えてみるのですが、
その時にどんな色づかいをすれば、それを描くことができるのかということを考えて、色を選んでいます。
そこから絵を描き進めると、最初に選んだ色から別の場所の色が決まって、順に完成に向かうようなイメージです。
どうしてもうまく仕上げられないこともありますが、その場合は違和感のある箇所の色を変えたりして、見え方を調整できないかなど色々と試してみることが多いです。
なにかを見て、そこから色をイメージして投影するという方法とはすこし違う描き方をしているかもしれないです。
・「夜道と花」の作品について10分ほど考えましたが、わたしの理解力ではよくわかりませんでした(笑)。自分としては上から溶け落ちるもののように見えましたが、これは何かイメージしているものがあるのでしょうか?それとも答えのないものなのでしょうか?
→これは、夜に街灯でライトアップされていた景色です。
一瞬境目が曖昧に見えるほど強い光を受けていて、景色が発光しているようだったので描いてみました。
安藤さんの『夜道と花』(2020)の作品に自分で考えたタイトルをつけてみよう
「黄金の滝、新世界の泉」(21歳)、「柵の中」(20歳)、「はな」(5歳)、「しきさい」(14歳)、「夢の中」(不明)、「春の野の色」(不明)、「のはら」(6歳)、「サボテンの庭・春」(46歳)、「おいしそうなお弁当」(42歳)、「桜の森」(21歳)、「黄金に泳ぐ」(51歳)、「ピンクの猫と森のおじさん」(48歳)
大久保つぐみさんへ
テーブル手前 右「シーン」(2017)
テーブル手前「それぞれの哲学」(2018)
テーブル手前 奥「祝日」(2018)
テーブル 中央 手前 左「あなたのための天国」(2017)
テーブル 中央 手前 右「誰かが」(2022)
テーブル 中央 奥「下校」(2017)
テーブル 左 手前「曜日感覚」(2021)
テーブル 左 奥「春の温度」(2021)
大久保つぐみさんの作品についての感想
・はなのえがかっこよかった(5歳)
・花瓶や窓のガラスの透明感が綺麗でした。(42歳)
・散歩をしていてふと立ち止まりたくなるご近所のお気に入りの景色を思い出します。大好きです。(46歳)
大久保つぐみさんの作品についての質問
・キラキラした色彩が素敵です。写真を見て描いているのですか?
→ありがとうございます!撮った写真をもとに制作しています。
・写真と比べれば低い画素数ながら、頭の中でそれを補って余りあるほど美しく仕上がっていてとても好きです。その観察眼はどこからくるのでしょうか?(21歳)
→自分では観察眼があると思ったことがないので恐縮です。むしろあんまり無いなと…。でもきっと皆さんの頭でもこうやって景色とか何気ない場所を綺麗だと思ったことがあると思うので、その記憶とうまいことつながると補完されて私の絵も良い感じに見えるのかもしれません。
・どうやってきれいにかけるんですか?チューリップのえがとてもすきでした。(6歳)
→うれしいです!ありがとうございます。みたそのときのきもちをおもいだして、どういうところがすきだったか、かんがえながらかくとよくなるきがします。
チューリップはすきなはななのでたくさんかきたくなります。
いろいろな形を組み合わせて立体を作ってみよう
用意されたいろいろな形の型紙を組合わせて面白い立体を作って作ってみよう
⑴型紙を鉛筆でなぞって形を描く
⑵奥行きをつけるとより立体的になる(奥行をつけなくても良い)
⑶できた形に色鉛筆で色を塗る