real SOU #8
筆と詩
Brush and Poetry
real SOU #9
表層と深層−5つの行為
Surface and deep / 5 actions
SOUのほんもの作品展
2022年6月24日(金)-6月28日(火)
AM12:00-PM19:00
socio-1(ソシオ-1) 銀行跡 特設会場
〒567-0816 大阪府茨木市永代町5番
(阪急茨木市駅よりすぐ)
出展作家(順不同)
林 青那
小早川 桐子
中井 浩史
澤井 玲衣子
トーマス・ノイマン
泉 茂
井口 直人
小見山 峻
山崎 由紀子
real SOU #7に引き続き、阪急茨木市駅に直結した駅前ビル「Socio(ソシオ)」を利用し、店舗跡を会場としたSOU-JR総持寺駅アートプロジェクトの実作品を紹介する展覧会を開催。感染症拡大の影響により延期となった real SOU #8と、real SOU #9との合同展覧会。
SOUでの展示作品の実作品に加え、各作家の周辺作品も紹介。
作家へのインタビューとアトリエを取材した映像を会場のモニターで放映しインターネットでも公開。
来場者が作品により親しみを感じたり、作品について考えるきっかけづくりとして鑑賞用紙のプログラムも実施する。
あわせて、会場内には日替わりカフェを併設。
鑑賞プログラム
作品に出会い・触れることから、もう一歩踏み込んだ鑑賞の試みとして、鑑賞プログラム『作品の中を歩こう』を実施しました。4〜56歳の37名の来場者が参加しました。
① 作品に自分で考えたタイトルをつけよう
② アーティスト(作家さん)2人へ作品の質問や感想を自由に書いてみよう
③ 木の枝と墨を使って描いてみよう
テーマ「風」
風にはいろいろな風があります。やさしい風、爽やかな風、強い風、怖い風‥。どんな風か思い浮かべて、木の枝と墨を使っていろいろな線で描いてみよう。
鑑賞プログラム『筆と詩+表層と深層-5つの行為 — 作品の中を歩こう』
林 青那さんへ
「KUROMONO」(2019)
「KUROMONO」(2019)
林さんの作品について感想
●金庫室に入った瞬間に重厚感を感じました。炭で凛々しく表現している絵とすごくマッチしていて好きです。(20歳)
小早川 桐子さんへ
左「あじさい」(2018) 、中央「梅」(2016)、右「冬の終わり」(2021)
左「共演」(2021) 、奥「劇場」(2021)
小早川さんの作品について感想
●色が心地良いです。家に飾りたいです。(46歳)
●ただただ綺麗で心が浄化されました。(19歳)
●カラフルですごく好きな絵でした。
●モネの池みたいでした(37歳)
●気になりました(49歳)
●見た瞬間、とてもワクワクした気持ちになりました!自然の風景がぼんやり目に浮かんできました!(19歳)
●色が遊んでいて楽しい気分になりました。(55歳)
小早川さんの作品について質問
●作品に何色も用いられていますが、作成にどのぐらいの時間がかかりますか?キャンバスの横まで色が行き渡っているので、素敵です!(20歳)
→油彩の場合、途中で乾かす時間を含めると、6~8号サイズで2~3週間くらいかかります。
●カラフルな色使いと透明感のある絵具の雰囲気がとても素敵で見入ってしまいました。各色はバランスなどを考えてのせて(描かれて)いるのですか?それともフィーリングですか?(20歳)
→色を決めるのも、色を置く場所もフィーリングです。でも、全体のバランスも無意識のうちに見ていると思います。
中井 浩史さんへ
奥 キャンバス「Untitled」(2019)、 テーブル ドローイング「Untitled」
澤井 玲衣子さんへ
左「コスモス」(2005)、 右「Asuka Piano(あすかとピアノ」(2006)
左「Piano note No.2」(2008)
澤井さんの『コスモス』(2005)の作品に自分で考えたタイトルをつけてみよう
「髪」、「個」(47歳)、「カラーランド」、「いくすていん」(4歳)、「多様性(人間の)」(11歳)、「紫の滝」(46歳)、「チューリップ」(19歳)、「人生」、「夏野菜と果物」、「虹のほし」(8歳)、「風」(14 歳)、「パチンコに並ぶ人達」(37歳)、「rug」、「紀元」(20歳)、「太陽とてるてるぼうず」(49歳)、「夏野菜」(19歳)、「ホイッセ」(5歳)、「いろどりの岩山」(55歳)、「カラフルなクラゲ」(10歳)、「にじ」(6歳)、「パーティーピープル)(44歳)、「色の畑」(53歳)、「たくさんの人たち」、「はなちゃん」(4歳)、「おいしい」(44歳)、「水晶たちの3年A組」(47歳)、「喜怒哀楽」(48歳)、「大行列」(42歳)、「祝福」(22歳)、「ザンコクな人たち」(9歳)、「十人十色」(20歳)、「じぶんいろ」(36歳)
「コスメ」(38歳)
トーマス・ノイマンさんへ
右上「B 04」(2014)
左「mori 14」(2014)、右「MATRIX - Mt. Fuji」(2018)
トーマスさんの作品について感想
●ポップアート的な考えだけでなく、美しさもきちんと意識している作品で素晴らしいです。
●描いているように見えました。ずっと見てしまいました。
●写真にも絵画にも立体作品にも見え、質感に驚かされました。
●森の作品を見て、はじめは絵かと思ったら写真のような。写真だとわかってからは絵に見えるような、不思議な気持ちになりました。それがとても魅力的で目が離せなくなりました。(20歳)
●金庫の部屋に作品がとてもよく合っているように思いました。(49歳)
●不思議ですね。(44歳)
●「ishi」がすごく好きです。
泉 茂さんへ
左(ドローイング)(1966)、中「IF40」(1970)、テーブル「ピッツバーグ」(1970)
泉さんの作品について感想
●色の濃いところ、薄いところ、なにを使って描いたのかすごく気になりました。
●作品を他者や未来の人へゆだねる感じが、作品を通じてコミュニケーションをしているようで素敵だなと思いました。(38歳)
井口 直人さんへ
井口さんの作品について感想
●発想が新しく興味深くて元気な作品です。
●人をテーマにしているから、なんかいいな。(11歳)
●斬新な発想でよかったです。
●自分の顔を写していたのが面白かったです。
●ジミヘンやジョンコルトレーンかと思うような良い表情ですね(47歳)
●ちょっと辛そうな横顔がクスッと笑えました(48歳)
●怖い(14歳)
●青が綺麗でした。顔は怖かったです。(42歳)
●お腹の中の赤ちゃんみたい。(5歳)
●セッションしたいです。(44歳)
●すごくかっこいい作品で大好きです。これからも作品を見られることを楽しみにしています。
井口さんの作品について質問
井口直人さんの代理でさふらん生活園施設長の水上明彦さんが、回答してくださいました。
●コピーの素材(作品にするモチーフ)はどうやって考えられますか?物や人もそれぞれで楽しめました。(38歳)
→井口さんは名古屋にあるさふらん生活園という福祉施設に通所しております。
そこでの作業で手に入れた缶ビールの懸賞応募シールや、その時々で気になる身の回りの物、スタッフやメンバーの手などを即興的に決めてコピーの素材としています。傾向として、スキンヘッドの外国人が好きです。
●痛くなかったの?(8歳)
→井口さんは痛くないようです。
ただ、きれいに顔をコピーするために、顔を強く押し付けなければいけないので、ちょっと痛いのではないかと思います。
●顔や手を写して何を訴えたかったのかな?ちょっとドキっとします。(55歳)
→コピーを始めた20年前は、お気に入りの英語のシールや商品のロゴマークをコピーしていたのですが、少し飽きてきたころに、スタッフとの遊びの中から手や顔をコピーする事を覚え、その初期衝動がずっと続いているようです。
コピーする行為自体にも強いこだわりがあり、毎日休まず、コンビニと施設でコピーしています。
何を訴えたいかは明確にはお話ししてくれませんが、井口さん独自の表現方法であり、喜びであると思います。
●熱くなかったですか?(44歳)
→コピー機の熱が伝わることはありませんが、読み取りスキャナーからの光はしっかり光ります。
コピーを始めた20年前はLED普及前でしたので、現在よりもっと鮮烈な光を放っておりました。
小見山 峻さんへ
小見山さんの作品について感想
●揺らぎが不思議な空間を作り出していて、見ていて楽しかったです。(47歳)
●写真の加工の写真、という発想がすごいと思いました。(48歳)
●部屋に飾りたいくらい、綺麗な色合いでした。(42歳)
●ゆらゆら水面に映ったものを見ているようで不思議ですが、何か落ち着くような写真だと思いました。(22歳)
●白と黒の上を車がはしってるみたいなかんじですごい!(9歳)
山崎 由紀子さんへ
「woman」(2021)
山崎さんの作品について感想
●もともとの作品に付け足していて、いいと思った(11歳)
●インスタを見てこの作品展にきたのですが、実際に作品を見ることができて幸せな気持ちになりました。次回の展覧会にも是非お邪魔させていただきます。(19歳)
●シティポップリバイバル!(37歳)
●デジタルアートで近代的だと思いました。女の人のような絵は表情はわからないけど、色合いから表情だけじゃなく感情まで伝わってきそうでした。(19歳)
●すごくかっこいいと思いました!すごく好きです。家に置きたいと思いました(22歳)
●かっこいいです!(44歳)
山崎さんの作品についてのご質問
●作品、好きです。DELTAが好きですが、好きですか?(53歳)
→作品を見に来て頂いてありがとうございます。
DELTAは私も作品を見てかっこいいなと思っていました。
山崎さんの『fire』(2021)の作品に自分で考えたタイトルをつけてみよう
「立入禁止の線」、「ぐわんぐわん」(47歳)、「ファイヤーティック」、「バスガスばくはつ」(4歳)、「コンピューター」(11歳)、「燃えるエスカレーター」(46歳)、「くもり」(19歳)、「防災」、「炎」、「炎の証」(8歳)、「かみなり」(4歳)、「時計や」(37歳)、「genome」、「渋谷」(20歳)、「スタントマン」(49歳)、「アパートの上から自殺する人」(19歳)、「ホイッスル」(5歳)、「バラの花びらと刃」(55歳)、「えいえんの火」(10歳)、「こうえん」(6歳)、「火事かも」(44歳)、「ライオン」(53歳)、「火 B面」、「りこ」(4歳)、「つじつまあわせ」(44歳)、「姫、助けに参ります!」(47歳)→真ん中のXみたいなのが、初代ドンキーコングの階段に見えたんです、「ヒートアイランド」(48歳)、「放火、ダメ」(42歳)、「今は昔」(22歳)、「バクハツ」(9歳)、「戦争」(20歳)、「NO WAR」(36歳)、「エスケープ」(38歳)
木の枝と墨を使って描いてみよう
テーマ「風」
風にはいろいろな風があります。やさしい風、爽やかな風、強い風、怖い風‥。
どんな風か思い浮かべて、木の枝と墨を使っていろいろな線で描いてみよう。
①描くスピードや、描く強さにこだわろう
②いろいろな枝を使ってみよう