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北村こう
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カワイハルナ
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大久保つぐみ
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北村こう
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SOU第10回目の展示は、北村こう・カワイハルナ・安藤智・大久保つぐみの4作品を紹介します。

 

タイトル「Strawberry Fields」(ストロベリーフィールズ)は、1966年のザ・ビートルズの楽曲「Strawberry Fields Forever」に基づいています。

この歌はひとりひとりが持つ固有の精神的な場所をテーマとして歌われています。

これらの4作品の中には、それぞれ全く種類の違う空間世界がつくられています。作り手は、とても個人的(パーソナル)な記憶や想いや考えの中で表現して、公共(パブリック)の場に投げかけます。その時、作品の中に生まれる時間や空間は完結することなく、私たちに問いかけられ、考え・感じさせてくれます。そうして作品世界に踏み込んだ私の個人的(パーソナル)な想いの中に還元されるのです。

作品を通して、誰もが持つ自分だけのストロベリーフィールズをみつけていただければと思います。

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北村 こう

HUMANiMAL-くまの家族

油彩、キャンバス  作品サイズ 513 x 725mm

2020年制作

北村こうは、絵の他にも日常的に多くの詩や物語を書いています。それらはどれも自分の心や夢や希望に忠実にそして丁寧に綴られます。同じく絵の世界では「HUMANiMAL」(ヒューマン「人間」とアニマル「動物」をミックスした造語)という擬人化した動物の登場者を設定し、生き物の根源的な愛について考えを巡らせます。画面のどこを見ても初めて画面に触れるような無垢な筆跡は、作者にとって絵を描くことがかけがえのない時間であることを想像させてくれます。

 

「『見る』と『感じる』は違う。“モノ”は”カメラで記録できるが、“何か”を判るのは感性だ。感性は十人十色で、皆がモノをめいめいに捉えている。

作者は見た目で人と獣を区分せず(できず)、そこに共通して流れるものを感じる。

私のHUMANiMAL達が“心の大使役”として“愛”を届けてくれればと思います。」 北村こう

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カワイ ハルナ

OBJECT

アセテートフィルム、アクリルガッシュ、木製パネル  

作品サイズ 900 × 600mm

2021年制作

カワイハルナのグラフィカルな作品は透明なフィルムに球体やブロックなどの立体物が手描きされています。軽やかな色で描かれた、奥行きや重力を排した造形物は不思議なバランスで、静かに佇みます。誰もが小さい頃、積み木や転がっている石を積んで、出来上がっていく形や世界を気ままに創造しました。それは家になったり、乗り物になったり、なにかとは説明できないものになったり。それぞれの形が絶妙な関係で成り立つ作品は、その形の重さや素材を想像している間に親近感や愛おしさを感じさせ、いつの間にか私たちを別世界へと誘います。

 

「崩れそうな瞬間的なシーンを捉えた立体物、絵の中では永遠に停止している緊張感を楽しんで下さい。

用途や目的ではなくその物の存在を容認することから始めてみて下さい。」 カワイハルナ

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安藤 智

屋根と草むら

油彩、キャンバス 作品サイズ 380 x 455mm

2021年制作

安藤智の作品は、言葉にはできないもの、したくないものを見つめ続け、優しい色合いで日々の感触をつかみとるように描かれています。一方でとても大胆な筆づかいで表現される形象や、大きく欠損したかのような色面は、絵画のセオリーを飛び越え、見るものに少しの驚きや違和感を与えます。それは既存の価値観ではなく、私たちが自分自身で言葉にないものを感じるための仕掛けであり、作家が繰り返し鍛錬してきた高度なテクニックによるものなのです。

 

「自宅の近くに草むらと家がひとつになってしまいそうな場所がある。私はその裏側からしか見ることがないけど、通るたびに気になるようになったので描いてみた。こんなふうに描きはじめることがとても増えた。描いて、見て、置きっぱなしでも目に入らなくなると、だいたい絵が完成する。」 安藤智

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大久保 つぐみ

あなたのための天国

マーカー、紙 作品サイズ 210 × 297mm

2017年制作

大久保つぐみの作品は風景や植物などをマーカーで描きます。描かれた色は紙の上で隣の色とにじみ、重なり合います。重なる色は、物と物、物と空間の輪郭を曖昧にします。感じる透明感と光と陰、作者によって変換した色の世界は、にじんだ境界線から私たちの心に自然と溶けこみ、ある風景を感じさせてくれます。作者が描いた身近な風景、そこは私たちが思い描いたことのある楽園か、いつかどこかで見た懐かしい景色かもしれません。

 

「これは友人と散歩していてふと目に留まった風景です。

廃墟となった家の隣に空き地があり、たくさんの植物が生えていました。

人の目につかないところで朽ちていく家と育ち続ける植物が入り混じったこの場所は、友人と私だけが見つけた天国のようでした。」 大久保つぐみ

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