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real SOU #7

Days are woven  織りなす日々

 

SOUのほんもの作品展

2021年11月12日— 11月16日

 

前回の展示会場から場所を移し、阪急茨木市駅に直結する駅前ビル「Socio1」を会場として展覧会を行う。

SOUでの展示作品の実作品に加え、各作家の周辺作品も紹介。

作家へのインタビューとアトリエを取材した映像を会場のモニターで放映しインターネットでも公開。

鑑賞用紙に記入しながら、作品についてより親しみやすく感じて考えるプログラムも実施する。

あわせて、会場内には日替わりカフェを併設。

※通常は「SOU」JR-総持寺駅アートプロジェクトの会期中に「real SOU」の展覧会を実施いたしますが、予定していた「real SOU#7」はコロナ禍で緊急事態宣言中であったため、今回の日程に延期し開催した。

SOUの作家に触れる/インタビュー映像

SOUの展示作家のアトリエと作家自身の声を取材。

​作家自らの言葉と表現の場を通して、SOUの展示をより知っていただくたことができる映像を制作しました。

https://www.youtube.com/watch?v=-RotFNsvA9I

鑑賞プログラム

前回に引続き、作品に出会い・触れることから、もう一歩踏み込んだ鑑賞の試みとして、鑑賞プログラム『作品の中を歩こう』を実施しました。4〜56歳の34名の来場者が参加しました。

① 作品に自分で考えたタイトルをつけよう

② アーティスト(作家さん)2人へ作品の質問や感想を自由に書いてみよう

③ フロッタージュ技法で作品に色をつけてみよう

​(大八木夏生さんの「新開地を繋ぎ止めて#3」の作品に様々な凸凹模様を下に敷いて色鉛筆でこすり、模様を写しとりながら自分の思う自由な色をつけてみる)

を取り組んでいただきました。

以下は鑑賞プログラム参加者の感想や4人の作家の皆さんへの質問​アーティストからの返答です。

​また、フロッタージュ技法で作品に色をつけた作品です。

スクリーンショット 2022-01-25 15.55.59.png

鑑賞プログラム『Days are woven  織りなす日々 — 作品の中を歩こう』

鷲尾 和彦さんへ

鷲尾さん1  .jpg

左「Station」(2019) 、右「Borderland」(2017)

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 「Station」(2019)

鷲尾さんの作品について感想

● 母の愛の眼差しを強く感じました。素敵な写真です!(年齢不明)

● メッセージ性あふれる写真がたくさんあって良かったです(26歳)

●どの映像(写真)も優しさを感じました。(46歳)

●はっと見た時はよく眠っているな〜って思っただけでしたが、まじまじ見てると奥にいるお母さん??少し微妙な表情に見えてきて、少し不安な気持ちもしてきました。(51歳)

 

鷲尾さんへの質問とお返事

● どういう瞬間に写真を撮りたいと思われますか?(40歳)

本当は写真なんかに撮らないで、そっとそのままにしておいた方がいいのに、でも、どうしても撮らないではいられないなと思ってしまうときです。

●「Station」はどこで撮られたのでしょう?(40歳)

オーストリア、ウイーンの鉄道駅のホームです。

●モノクロで撮るときの理由、動機が気になります。(28歳)

いろいろと理由はあるのですが。まず、撮影から現像、プリントまで一人でできること。そして、モノクロ写真の方が、撮影した写真を見返した時、写っている被写体の向こう側まで、想像が広がるように感じるからです。時間とか空間とか超えて。

●どうしてこのような作品(「Station」)をつくったのですか?(10歳)

撮った写真を、その後何度も何度も、何年もかけて繰り返し見て、これはやっぱり誰かに見てもらいたいと強く思ったからです。それであなたが見てくれた。僕の夢が叶いました。ありがとうございます。

鷲尾さんの『Station2019)の作品に自分で考えたタイトルをつけてみよう

鷲尾和彦 作品.jpg

良い夢を(53歳)、まつのつかれたな〜(8歳)、電車待ち、遅延5時間20分(41歳)、電車の来たときすっとおきるかな(37歳)、ねむそうやな〜(年齢不明)、はる(小さいお子さん)、電車が来ない(40歳)、安心感(22歳)、ネンネ(40歳)、旅行帰り(40歳)、毎日つかれる日々(8歳)、待ちくたびれた(29歳)、憩い(38歳)、2.8(28歳)、自由の身(10歳)、ホーム(47歳)、駅(49歳)、家族(23歳)、むき出しの休息(44歳)、ねてる子供(30歳)、愛(年齢不明)、寝(26歳)、娘を想う(46歳)、めるちゃん(年齢不明、小さなお子さん)、つぎの列車で(年齢不明)、娘たちに未来を開く(47歳)、安堵(49歳)、U〜m、よく眠っているなぁ。もう大丈夫だからね(51歳)

井上 有美子さんへ

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左「金を紡ぐ部屋」(2015)、右「草の山」(2018)

井上さん1.jpg

「眠り」(2014)

井上さんの作品について感想

作品に触れてみたいと思わせるような独特な風合いがいいなと思います。温かみのある立体的な感じが好きです。(53歳)

●根気がスゴイ(41歳)

●今まで感じたことのない迫力を作品から感じました。光沢感も立体感も感じられて素敵でした。(37歳)

●この作品はスゴイですね。井上さんのすごさを見習いたいです(8歳)

●刺繍の細かい表現と色づかいがとても美しかったです。手数の多さに圧倒されました。ご本人にお会いできたのもとてもうれしかったです。(29歳)

●作品から脈々とエネルギーというか、生命の神秘のようなものを感じました。(38歳)

●ついに、やっと、ホンモノが見られてとてもうれしかったです。糸一本一本が多才な表情をみせて、波頭を見ているようにずーっと見ていられます。どの作品も大好きです。(44歳)

●ロッカー(試着室)の中に作品があるのはビックリしました!(26歳)

●いつまでも見ていたくなる作品です。(年齢不明)

●刺繍と聞き、何度も見つめ世界へ引き込まれていきました。タイトルを最後に知り、もう一度魅了されました。(47歳)

 

井上さんへの質問とお返事

●刺繍をする前にだいたいの色や形など決めているのでしょうか?「草の山」の作品は草の中から何かが出て来そうな感じがして引き込まれました。(46歳)

「何かがでてきそう」と言っていただき、とても嬉しいです。

はい、たいていの場合、まずおおまかな下絵を紙に描くので、そのときに色や形は決めています。ただ、ししゅうしながら、色形が当初と変わることも度々です。

作品は完成するイメージを持ってから取りかかりますか?それとも作りながら考えますか(23歳)

完成イメージが明確なときと、ぼんやり曖昧なイメージのときと、両方あります。曖昧なままとりかかると、すんなり進まないことがあり、できれば、完成イメージをちゃんと持ちたいと思ってます。なかなかなのですが。

●みどりの森の中(おそらく「草の山」の作品についてだと思います)にシカさんがいますか?(51歳)

シカはいないです。

ですが、動物が隠れている絵、そんなふうにしたら、面白いだろうなと思います。

●あのアート(「草の山」)はなにを考えて描いたり作ったりしているのですか?(8歳)

植物園でかいたスケッチをもとに、ししゅうしました。本物の草らしく見えることを心がけました。作っている間は、風がふいて草の音が聞こえるようすを想像していました。

できあがったときに、草のかたまりが生きもののように感じられたらいいな、と思っていました。

●あの作品(「金の糸をつむぐ部屋」)はどう作ったり、どう考えたり、想像してどういうふうにつくったんですか?教えてください。(8歳)

グリム童話「ルンペルシュティルツヒェン(金をつむぐこびと)」というお話から絵を想像しました。一晩かけて、ワラがどんどん金に変わっていく場面です。糸つむぎ機がまわり、部屋が金でいっぱいでまばゆくなっていく様子を思いうかべながら、ししゅうしました。糸つむぎの機械はよくわからないから、大阪民族博物館に実物を見に行き、参考にしました。

簡単な刺し方で、ひたすら、手でししゅうします。頭のなかの完成イメージに近づくまで、糸を重ねます。

●作品を創作している上で、大変なこと、しんどいことはありますか?(22歳)

長い時間作業しても、画面はちっとも進まず、本当に出来上がるんだろうかと思うときです。それに、他の作家さんと比べてしまう時もしんどいです。

そうは言っても、好きで制作しているので、出来上がったときの嬉しさは他と代えがたいものがあり、その喜びに比べれば、しんどいことはさほどのことではないです。

●「金の糸をつむぐ部屋」はどれぐらいの時間をかけて作られたものでしょう?(40歳)

3ヶ月くらいです。

●立体的で本の表紙のようで美しい。制作にどのくらいの時間がかかりますか?(28歳)

「本の表紙のよう」と言っていただき嬉しいです!

一つに平均2ヶ月です。

●作品はどのようにして作るのですか?(8歳)

頭のなかで、こんな作品をつくりたいイメージがうかびます。

それを紙に、ペンや鉛筆で描きます。

紙は仕上りサイズと同じ大きさです。

布に鉛筆などで下書きします。

針と糸と手で、ひたすらチクチクチクチク。

2~3か月後出来上がり、木のパネルに作品をはりつけて完成です。

●どうして作品「眠り」の作品にキツネをいれたのですか?(10歳)

丸まって眠るキツネを動物園で見てスケッチして以来、いつか、眠るキツネを作品にいれたいと思っていました。それからしばらく時間がたってから、草木の茂みがワサワサした絵をかきたくなりました。そこに、キツネがぴったりきました。野生のキツネには恐い面もたくさんあるでしょうが、眠るキツネの姿はかわいいです。それに、キツネは童話や昔話によく登場します。おとぎ話を連想させる幻想的な空気が加わっていいなと思い、このようになりました。

●(おそらく「眠り」の作品には)何色の糸を使っているんですか?(49歳)

30~50色ぐらいかなと思います。手持ちの糸の色数は、あまり多くはありません。数は把握しておらず、いつも適当です。(適当な性格ゆえです)

●孤独の中でも安らぎを求める一時の時間という感じがしました。この絵(作品「眠り」)は何から発想されたのでしょうか?素晴らしい刺繍です。(年齢不明)

そう感じていただけたたなら、とても嬉しいです。孤独や寂しさを感じていたときに制作したので、仰るとおりの心境がはいったのだと思います。

植物園で見た、草木(名前、忘れました)の姿にひかれ、これを描きたいと思ったのが最初です。そこに動物や、実物とは別の色や形など空想が加わりました。

井上さんの『眠り2014)の作品に自分で考えたタイトルをつけてみよう

井上さん「眠り」

ひとときの安らぎ(53歳)、きつねのねむり(8歳)、きつね?おおかみ?いぬ?とり?きつね?(41歳)、ここがここちよかった(37歳)、通路をふさいでねてるきつね(年齢不明)、しづ(小さいお子さん)、静かな夜(40歳)、峠越え(22歳)、ネンネ②(40歳)、風にたえる(40歳)、みんなもねれば自分もともにねる(8歳)、冬眠(29歳)、いのち、生命(38歳)、behind (28歳)、ゆたかなくらし(10歳)、銀色ギツネネロ(47歳)、きつね(49歳)、安らぎの中のさびしさ(23歳)、いつもの夜(44歳)、夜の猫(30歳)、孤独の中のひととき(年齢不明)、紺(26歳)、ぬくもり(46歳)、あおくん(年齢不明、小さなお子さん)、体温(年齢不明)、月夜の中で(47歳)、黄金(49歳)、だいじょうぶだよ(51歳)

岡本 由加さんへ

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 「玉ねぎ」(1994)

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左 「かぼちゃ」(1995)、右 タイトル不明 (1994)

岡本さんの作品について感想

● 根気がスゴイ(41歳)

 

岡本さんへの質問とお返事

どうしてかぼちゃの絵を描いたのですか?(小さいお子さん)

谷村さんか西垣先生が、持ってきてから玉ねぎとかぼちゃの台に、おくように、なってから、

描くように、なったの

 

 (「玉ねぎとかぼちゃをおく、専用の台があったの?」とみずのき美術館キュレーターの奥山さんが質問)

 

小さなアトリエのテーブルが、あって、木の土台の上に、先に、玉ねぎが、のせてあって、後から、

かぼちゃが、来ました

大八木 夏生さんへ

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左「湊川の外れのシワ、シワ」(2020)
右「立ちはだかるしつげん 鉢合わせるウィンドウ」(2021)

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 左「ミナエンNO.1」(2020)
右「新開地を繋ぎ止めて#3」(2020)

大八木さんの作品について感想

いろいろな素材の重なりがワクワクしました。中に入りたくなりました。(37歳)

●色がとても好きです。使われている形、模様が面白くて細かなところまでじっと見てしまいます。(29歳)

 

大八木さんへの質問とお返事

作品は近くで見るのと少し離れて見るのとではイメージがすこし違います。どんな風に観ると面白く新しい見方ができますか?(53歳)

私の作品は写真を元に描いていますが、それが何であるのか、どういう状況にあるのか理解が難しいものをモチーフに多く選んでいます。「何だ、これ」というものや状況を描いているため、作品を見た時に一筋縄ではいかないように制作過程を工夫しています。なので、近くで見るのと離れて見る時の印象が違うのかもしれません。「近くで見る / 離れて見る」も楽しみ方の一つですが、自分の好きな部分だけを切り取って、新たなイメージを作ることも面白いかもしれません。(超クローズアップで見て、抽象画のように画面を切り取ってみるなど)あとは、実際に街中で見つけた風景をモチーフとしているので、作品鑑賞後に自分の街で似たような風景がないか、街中で探してみるのは楽しいかもしれません。

●焼き肉が好きなんですか?わたしも大好きです。(47歳)

焼肉好きです。食品や料理を良く見せるために状況を工夫して撮られた写真やイメージ(日常の風景としてはかなり違和感を感じる)を見ると、つい気になってしまい、その写真やイメージの写真を撮ってしまうことが多いです。

●色使いの決め方に規則性はありますか?(23歳)

モチーフとなる写真やその記憶の中から、特に印象に残ったものの色味に引っ張られることが多いです。例えば金色のメタリックの風船が印象に強く残っている場合は、作品内でもカッティングシートを貼るなどして「ピカピカ」であることを表現しています。そういった印象に残った色と合わせて、他モチーフ部分の彩度を上げ、作品全体を鮮やかな色合いに統一することもあります。

●作品のイメージは最初から決まっているのですか?(年齢不明)

私の作品は、街中などを歩いている時に見つけた「何だ、これ」というものや状況を撮影した写真がイメージ元になっており、自分が見つけた「何だ、これ」をそのまま描いています。(細かく言えば、形はマスキングテープで型取りをし、そこを絵の具で塗って剥がし...という工程で描いているため、元のイメージから「解像度」が落ちている状態だとは思います。)そして、イメージの構図自体もその写真の構図をほとんどそのまま描いていることが多いです。画面の中にイメージが複数重なっているタイプの作品も、イメージを解体して一つ一つのイメージを見ていくと、ものや構図自体は元の写真からほとんど変わっていないことが多いです。なので、イメージはほぼ最初から決まっているといってよいかもしれません。

SOUの作品『新開地を繋ぎ止めて#3(2020の作品にフロッタージュ技法を使って色をつけてみよう

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