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絵を考えることは、絵の上で考えなければいけない。絵の上で考えることは言葉ではなく、むしろ言葉を取り除いていくことかもしれない。私たちはある時に気づきます。もしかしたらずっと言葉で絵を見てしまっていたのではないかと。
14回目のSOUは、画家として見つめるその先、絵画への問いかけと飛躍をテーマに、長谷川繁と櫻井類の作品を紹介します。

長谷川繁

Shigeru Hasegawa

長谷川繁(はせがわしげる・1963 年生)

バナナやきゅうり、魚やインコや棒、シャケなどが描かれています。それらが並んで模様のようになったり、漢字の一文字になっていたり、シャケが歩いているように描かれています。ひとつひとつの絵は、目に見える色や形がすべてでそこに物語や意味はありません。

明確に意味や物語が決定されているのではなく、見る側に?を残すことの方が自由に見ることができるのではないでしょうか。

長谷川繁

oil on cotton

60.5 x 45.5 cm

2014年制作

oil on cotton

80.3 x 65.3 cm

2011年制作

oil on cotton

80.3 x 65 cm

2024年制作

櫻井類

Rui Sakurai

櫻井類(さくらいるい・1981年生)

これらの作品はその時々に即興的に描かれ、二度と同じものは描けません。例えば「オーラ」という作品のキャラクターのような姿は、同じ形を描けと言われたら、まあ描けるでしょうけれど、この生き生きとした感じをもう一度出せるかどうか。一枚一枚の絵は基本的に一期一会だと思っており、それは同じ人間が 2 人といないのと大体一緒のことのように感じています。

オーラ

カンヴァス、アクリル絵具、スプレーペイント、油絵具

92.4 x 72.3 cm

2023年制作

ドローイング

紙、鉛筆、色鉛筆、アクリル絵具、スプレーペイント

72.7 x 52.6 cm

2024年制作

秘密は蒸発しました

カンヴァス、アクリル絵具、スプレーペイント、マーカー

65.2 x 53.0 cm

2021年制作

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