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real SOU #5Walking」

 SOUのほんもの作品展

2020年9月18日— 9月22日

前回に引き続き、茨木市内の商店街に隣接する元公設市場の空き店舗を利用して展覧会を行う。

SOUでの展示作品の実作品に加え、各作家の周辺作品も紹介。

作家へのインタビューとアトリエを取材した映像を会場のモニターで放映しインターネットでも公開。

鑑賞用紙に記入しながら、作品についてより親しみやすく感じて考えるプログラムも実施する。

あわせて、会場内には日替わりカフェを併設。

SOUの作家に触れる/インタビュー映像

SOUの展示作家のアトリエと作家自身の声を取材。

​作家自らの言葉と表現の場を通して、SOUの展示をより知っていただくたことができる映像を制作しました。

https://www.youtube.com/watch?v=d9P8FxI7o1c&t=125s

鑑賞プログラム

今回、real SOU では作品に出会い・触れることから、もう一歩踏み込んだ鑑賞の試みとして、鑑賞プログラム『Walking-作品の中を歩こう』を実施しました。

案内チラシの裏にある鑑賞シートに、

① 作品に自分で考えたタイトルをつけよう

② 作品に色鉛筆で色をつけてみよう(古畑大気作品『お天気』)

③ それぞれのアーティストへ作品の質問や感想を自由に書いてみよう

を記入していただきました。

以下は鑑賞プログラム参加者の記入と​アーテイストからの返答です。

sou5鑑賞シート.png

古畑大気さんへ

「お天気」について

●なぜこの絵から「お天気」というタイトルになったのですか?(22歳)

→この作品に関しては図像とは無関係かつ普遍的な言葉を選びました。とある公募展のために3作品同時に描いて(3作品まで応募できる)3つタイトルとして普遍的と思われる言葉を選び応募時に適当にあてがいました。もしかしたら別のタイトルになっていたかもしれませんがこの作品は『お天気』として審査を通過しました。落選した他の2作品のタイトルは忘れました。建物の名前がわかればそのままつけることもあります。例・・『Chiyoda』

●「橋」(自分でタイトルをつけてみました)道路にある橋に見えました。(5歳)

●「いろんな風景」(自分でタイトルをつけてみました)毎日の風景に見えた(10歳)

●「くつ」(自分でタイトルをつけてみました)縦にしたら靴に見えた(8歳)

●「どうろのはし」(自分でタイトルをつけてみました)(11歳)

●不思議な絵ですね(36歳)

●「ベランダ」(自分でタイトルをつけてみました)(39歳)一戸建てに見えました。ベランダの方向を変えていると思いました。

●「双子」(自分でタイトルをつけてみました)(27歳)

●すっきりしていいなーと思いました。景色はどこですか?(37歳)

→ありがとうございます。場所は瀬戸市の自宅近所のおうちの塀です。ほんとうに赤い塀でした。

 

「Chiyoda」について

●なんで分厚いのですか?(42歳)

→絵画の厚みについて少し考えました。厚くすることで逆に薄さが際立つことを少し意図しました。

昔、厚みについて指摘されたこともあり個人的には本当はどっちでもいいですがどっちでもよければどんなことでも一旦両方やるようにしてます。

realSOU5_18.jpg

古畑大気:作品左『お天気』、作品右『Chiyoda』

スクリーンショット 2020-10-05 11.20.18.png

SOUの作品(古畑大気『お天気』)に色をつけてみよう

鈴木崇さんへ

「BAU」の作品について

●身近なものからアートを作り出す様子がとても面白いと感じました。すべての物質が美術になり得る可能性を感じました。(22歳)

●「操り人形」(自分でタイトルをつけてみました)スポンジが人形に見えた。(5歳)

●「いろんなかたち」(自分でタイトルをつけてみました。)スポンジがいろんなかたちを生み出していたから(10歳)

●「おそうじ」(自分でタイトルをつけてみました。)そうじするのに役立つと思った(8歳)

●「パラダイス」(自分でタイトルをつけてみました。)(11歳)

●美味しそう(36歳)

●「果物」(自分でタイトルをつけてみました。)(39歳)スポンジで果物を表現していると思った。

●「森」(自分でタイトルをつけてみました。)(27歳)

●「下町に見出したアート」(自分でタイトルをつけてみました。)下町の生活の中にアートが隠れている。普通は素通りする光景もアーティストの感覚を通してアートになるんだなと。

●スポンジがかわいい!積み木みたい!家にある物で遊びたくなりました。どこでスポンジ買ってますか?(37歳)

作品で使用したスポンジは、100円ショップや300円ショップ、スーパー、デパートなどいろいろな店で購入しました。全て国内のどこでも買えるものです。ちなみに100円ショップや300円ショップで売っているものは、その時々の世の中の流行りに合わせてスポンジの色目や形がよく変わっていましたので、同じものはもう無いと思います。

「Fictum」について

●撮影する段階では作品の完成イメージは決まっていますか?(or素材としてだけ撮影していますか?)(42歳)

作品Fictumに使用しているイメージは、撮影の段階では素材という感覚でもなく、あくまでも1枚のイメージとして成立する様にそれぞれ撮影をしています。その後それらをパズルの様に合わせてみて、その時々につながり具合が良さそうだなと思う物を隣り合わせています。ですので絶えず即興的な決定ですので、僕自身も毎回どの様なパノラマになるのか分からないまま制作しているという感じです。

realSOU5_11.jpg

鈴木崇:作品左『BAU』、作品右『Fictum

宇仁英宏さんへ

「滝Ⅱ」の作品について

●「滑り台」(自分でタイトルをつけてみました)公園のイメージに見えました。(5歳)

●「水」(自分でタイトルをつけてみました)川から海へ流れていく様子から(10歳)

●「波」(自分でタイトルをつけてみました)海とか波を表現していると思った(8歳)

●「かわ」(自分でタイトルをつけてみました)(11歳)

● 涼しそう(36歳)

● 大胆なタッチとあいまいなくぎりに見えるがその内面を見ると実ははっきりとくぎられている部分が良かったです(22歳)

● 「野原」(自分でタイトルをつけてみました)(27歳)

● 「山の草原」(自分でタイトルをつけてみました)山の上の草原をイメージしました。

● 「考える」(自分でタイトルをつけてみました)(39歳)落ち着ける絵ですね。

● 滝とか夕日とかを思い浮かべながら見ました。好きな場所はどこですか?(37歳)

→絵を描くときは夕日のある海や、滝などきれいな風景のポスターや絵葉書などから探します。

●油彩の魅力はなんですか?(42歳)

→先輩が油彩をされていて、自分も使ってみたいと思い使い始めました。慣れ親しみやすい、出しやすいこと、色にこだわって描くことができることが大きいと思います。

作品 A (宇仁さんの『滝Ⅰ』の作品)に自分で考えたタイトルをつけてみよう

「静寂の白糸」(22歳)

「たき」(5歳)

「たき」(10歳)

「たき」(8歳)

「たき」(11歳)

「静けさの中に」(36歳)

「たき」(39歳)

「森の戦士」(22歳)

「滝瀧音(ろうおん)」(32歳)

「ざー」(37歳)

「滝」(42歳)

「静寂の涼」(27歳)

「滝」

realSOU5_17.jpg

宇仁英宏:作品左『滝Ⅱ』、作品右『滝Ⅰ

THE COPY TRAVELERSさんへ

「THE COPY TRAVELERSのピンボールの魔術師」について

●「ゴミ箱」(自分でタイトルをつけてみました。)捨てたくてっも捨てれない物(5歳)

●「げいじゅつ」(自分でタイトルをつけてみました。)いろいろな物が積み重なってげいじゅつ作品に見えたから(10歳)

●「いろんなゴム」(自分でタイトルをつけてみました。)ゴムに見えた(8歳)

●「ぐちゃぐちゃ」(自分でタイトルをつけてみました。)(11歳)

●とてもにぎやかです。(36歳)

●写真がとても好きなので新しい素材を探していたのですが、それぞれ違う写真を一つに見せる面白さがあってとても良かったです。(22歳)

●「楽しい!!」(自分でタイトルをつけてみました。)(39歳)今の気持ちを表している風に見えました。

●「情報の氾濫」(自分でタイトルをつけてみました。)(27歳)

●雑多な娯楽を色々なポイントで見ると無限な世界を感じてワクワクします。

●SOUでの発見はありましたか?(42歳)

→今回のSOUでは、初めて大型のフラットベットスキャナを使用して作品を作りました。

また、駅の改札前という人が通過する場所という展示場所も初めてのことでした。スキャナのゆっくりとスライドしながらイメージを取り込んでいくことと、通路に展示している作品の前を移動しながら鑑賞することが同期するように作品を作れたことがとても面白かったです。

また、新しい機材を使用するということで、今まで出てこなかったアイデアを試すことができました。

●とにかくスキ!外でコピー楽しそう!大きな写真もスクリーンでの制作作品も写真を映像で撮ってるのも!いつも外でコピーしてるのですか?(37歳)

→いつも外でコピーをしているわけではなく、あの時は制作風景を映像に撮るということで「外でやってみよう!」ということになりました。

いつもは屋内で作業することばかりなので、外で制作を行うことでの発見があったりしました。

自分たちが楽しく作業することが一番大事なので、その部分が伝わってとても嬉しいです!

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THE COPY TRAVELERS:

『THE COPY TRAVELERSのピンボールの魔術師』

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THE COPY TRAVELERS:『あの日のコピササイズ』

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